海外大生のESは、日本企業向けに何を書けばいいのか
ES、履歴書、レジュメ、CVの違いが分からないまま書き始めると、伝える順番を間違えます。海外大生向けに最初の型を整理します。
さきに答え
海外大生が日本企業向けにESを書くときは、英語CVのようにスキルや実績を並べるのではなく、経験の過程を書きます。基本は、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、自己PR、志望動機の3つに分け、海外大で何を学んだかより『何に困り、どう動き、何を学んだか』を日本語で説明することです。
海外大生が日本企業の就活で最初につまずくのは、書類の名前です。CV、resume、履歴書、ES。似ていますが、求められている中身は同じではありません。
英語のCVが悪いわけではありません。日本企業が読んでいる質問が、少し違うだけです。
ES、履歴書、レジュメ、CVの違い
| 名前 | 主に書くこと | 海外大生が注意すること |
|---|---|---|
| 履歴書 | 氏名、住所、学歴、資格などの事実 | 大学名と卒業見込みを正式表記で書く |
| ES | ガクチカ、自己PR、志望動機などの文章 | 経験の過程を日本語で書く |
| 日本式レジュメ | 履歴書とESを合わせた選考用プロフィール | 面接で聞かれたい話を入れる |
| 英語CV | 学歴、スキル、職歴、成果の一覧 | 直訳するとESとしては薄くなる |
ESはEntry Sheetの略として使われることが多く、日本の新卒選考では面接前に提出します。海外大での経験は強い材料になりますが、大学名や英語力だけでは十分ではありません。読み手は、あなたがどう動く人かを知りたいからです。
レジュメって、そもそも何を書くものなの?ESとレジュメの全体像を先に確認したい人はこちら。
英語CVを日本式ESに変える方法CVの箇条書きをESの経験談に分解する、もう少し実務寄りの手順です。
海外大生のESは、この3つから作る
- 1. ガクチカを作る授業、チーム課題、インターン、学生団体、生活の立て直しから、いちばん行動が見える経験を選びます。
- 2. 自己PRを作る強みの言葉を先に決めず、人から頼られた場面や、自分が自然にやっていた役割から探します。
- 3. 志望動機を作る最初から完璧な理由を作る必要はありません。興味を持ったきっかけと、確かめたい仕事を一つ置きます。
海外大生がやりがちな書き方
海外大学で英語を使って学び、多様な価値観を持つ人々と協働しました。
ESとして読める書き方
最初の学期、チーム課題で議論の速度についていけず、発言できませんでした。そこで会議前に資料を読み、論点を英語で3つ書いて共有するようにしたところ、調査担当として意見を求められるようになりました。
海外大らしさは残しつつ、行動の順番を見せます。
『英語ができます』より『英語で置いていかれた状態から、参加できる形を作りました』のほうが、ずっとその人らしいです。
『誰にでも当てはまる言葉』を、具体的な場面に直す
海外大生のESでよく見る言い回しは、そのままでは他の学生と同じ言葉になりがちです。共通するのは、状況を説明する言葉で終わっていて、自分が実際に何をしたかが抜けていることです。
| よく使う言葉 | 抜けていること | 直す方向 |
|---|---|---|
| グローバルな視点が身についた | 何を見て、何を考えたか | 具体的にどの場面で、何を比較して気づいたか |
| 多様な価値観の人と協働した | 協働の中で何が起きたか | 意見が割れた場面と、そこでの自分の行動 |
| 主体的に行動した | 何を、誰の指示もなく、なぜ始めたか | きっかけとなった困りごとと、最初の一歩 |
日本企業の新卒選考では、時期の説明も必要
日本の就職活動は、新卒一括採用や4月入社の前提で説明されることが多いです。海外大生は卒業月が違うことがあります。ESの本文に長く書く必要はありませんが、応募情報やメールでは、卒業見込みと入社可能月を正確に伝えましょう。
会社は、レジュメのどこを見ているのか書き始める前に、読み手の視点を知っておくと迷いにくくなります。
海外大生は、材料がないのではなく、材料の置き場所が違うだけです。CVを責めずに、ES用に並べ直しましょう。
まとめ
- ESは英語CVの直訳ではなく、経験の過程を書く書類。
- 海外大生は、ガクチカ、自己PR、志望動機に材料を分ける。
- 卒業月や入社可能月は、日本企業に別途正確に伝える。
ひとことアドバイス
まず英語CVを見ずに、海外大で一番困った場面を1つだけ日本語で書いてください。
よくある質問
ESは日本語で書くべきですか?
大学名やGPAはどこまで書きますか?
「グローバルな視点」のような言葉を使ってはいけませんか?
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