英語CVを日本語ESに変換するとき、直訳してはいけない
英語CVは能力と実績の一覧、日本語ESは経験の過程を読む書類です。同じ材料を、ガクチカ・自己PR・志望動機に分け直します。
さきに答え
英語CVを日本語ESに変換するコツは、箇条書きを直訳せず、『状況、課題、自分の行動、変化』に戻すことです。CVのAchievementはガクチカへ、Skillsは自己PRへ、ObjectiveやInterestは志望動機へ分けると、日本企業が読みやすい形になります。
英語CVを日本語に訳しただけのESは、たいてい読みにくくなります。理由は簡単で、CVとESは目的が違うからです。CVは何ができるかの一覧。ESは、どう動く人かを読む文章です。
翻訳ではなく、分解です。英語を日本語にする前に、経験を元の場面に戻します。
CVの項目を、日本語ESの欄に分ける
| 英語CVの項目 | ESで使う場所 | 変換するときに足すこと |
|---|---|---|
| Education | 履歴・基本情報 | 大学名、専攻、卒業見込みの正式表記 |
| Experience / Projects | ガクチカ | 何に困り、どう動いたか |
| Skills | 自己PR | そのスキルを使った具体場面 |
| Awards / Achievements | ガクチカまたは自己PR | 結果に至るまでの過程 |
| Objective / Interests | 志望動機 | 興味を持ったきっかけと確かめたい仕事 |
たとえばCVに『Led a team of 5』と書いてあっても、日本語ESでは『5人を率いました』だけでは足りません。なぜリードする必要があったのか、何が難しかったのか、何を変えたのかを書きます。
レジュメって、そもそも何を書くものなの?ESとCVの違いを最初から確認したい人はこちら。
Achievementをガクチカに変換する
直訳しただけ
5人のチームを率い、マーケティングプロジェクトで優秀な成績を収めました。
ESに直した例
5人のマーケティング課題で、最初は全員が別々に調べていて結論が揃いませんでした。そこで顧客、競合、価格の3項目に分け、発表前に結論を1枚にまとめる役割を作りました。
結果を消す必要はありません。結果の前に、詰まりと行動を置きます。
- 1. 動詞を拾うled、managed、analysed、designed、coordinatedなど、CVにある動詞を抜き出します。
- 2. その前の困りごとを書くなぜその行動が必要だったのかを思い出します。ここがないとESは薄くなります。
- 3. 自分の判断を書く言われた通りにやったのか、自分で変えたのか。採用担当が見たいのはここです。
- 4. 変化を短く置く数字があれば使います。なければ、会議が進んだ、役割が明確になった、発表が通った、など事実を書きます。
英語の立派な動詞を、日本語の立派な抽象語に置き換えないこと。行動の形に戻すのがコツです。
Skillsを自己PRに変換する
CVのSkills欄にPython、Excel、Figma、Research、Communicationと並んでいても、そのまま自己PRにはなりません。自己PRでは、スキルそのものより、仕事で再現できる動き方を示します。
スキル一覧のまま
私の強みは分析力です。PythonとExcelを使うことができます。
自己PRにした例
数字を見て原因を分けることが得意です。授業プロジェクトでアンケート結果を整理した際、平均値だけでは差が見えなかったため、回答者の属性ごとに分けて傾向を見直しました。
面接で聞かれたいことを仕込むESにどこまで書き、どこを面接に残すかを考えるときに使えます。
ObjectiveやInterestsを志望動機に変換する
CVのObjectiveやInterests欄は、英語圏では『何がしたいか』を一文で置く場所です。日本語の志望動機は、そこに『なぜそう思ったのか』のきっかけを足す必要があります。CVの一文をそのまま志望動機欄に貼っても、読み手には唐突に見えます。
CVのObjectiveのまま
Interested in marketing roles that leverage cross-cultural communication skills.
志望動機にした例
現地チームと日本の取引先の間で、伝え方の違いから何度も誤解が起きるのを見てきました。同じ内容でも、相手によって伝え方を変えると噛み合うと分かった経験から、人と人の間をつなぐ仕事に関わりたいと考えています。
興味の対象だけでなく、興味を持ったきっかけの場面を1つ添えると伝わります。
CVを作ってきた人は、材料をもう持っています。足りないのは実績ではなく、読み手に合わせた並べ替えです。
マレーシアの日本人学生が、レジュメで見落としがちなこと国や大学ごとの経験を、CVからESの言葉に変換する具体例です。
まとめ
- 英語CVは直訳せず、状況・課題・行動・変化に戻す。
- Experienceはガクチカ、Skillsは自己PR、Objectiveは志望動機に分ける。
- 抽象語ではなく、実際の場面と動作で書く。
ひとことアドバイス
CVの一番上にある箇条書きを選び、『その行動が必要になった理由』を日本語で足してください。
よくある質問
英語のCVを添付して、日本語ESは短くてもいいですか?
スキルが多い場合、全部自己PRに入れますか?
CVにObjectiveやInterestsの欄が無い場合、志望動機はどう作りますか?
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