海外大生の日本語力は、属性ではなく業務場面で見る

海外大生だから日本語が弱い、とは限りません。日本の高校まで出て海外大に進んだ層、幼少期から海外の層、現地校出身の層を分けて見ます。

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海外大生の日本語力は、『海外大だから弱い』でも『日本人だから問題ない』でも判断できません。日本の高校まで出て海外大に行った層、幼少期から海外にいた層、現地校出身の層では、強い日本語の種類が違います。採用では、敬語の完成度より、報告、相談、議事録、顧客対応など業務場面で必要な日本語を測るべきです。

海外大生の日本語力を一括りに見ると、判断を外します。日本語ネイティブでも就活用語に弱い学生はいます。逆に、家庭では日本語、学校では英語という環境で育ち、口頭の切り替えに強い学生もいます。

採用で必要なのは、属性の確認ではなく業務で使える日本語の確認です。敬語の細かい癖だけを見ると、海外で鍛えた実務の材料を取り逃します。

海外大生の日本語力は3層に分けて見る

層強く出やすい点確認したい点
日本の高校まで出て海外大へ読み書き、自然な会話、日本企業文化の理解英語での実務経験を日本語で説明できるか
幼少期から海外生活が長い英語での議論、多文化環境での調整日本語の文章報告と敬語の運用
現地校・インター校中心英語・現地語、専門領域の説明日本語での顧客対応、社内報告の粒度
同じ海外大生でも、測るべき日本語の場所は違う。

JLPTだけで業務日本語は測れない

JLPTはN1からN5までのレベルがあり、読む・聞く能力を中心に目安を示しています。BJTはビジネス場面での日本語コミュニケーションを測る試験です。どちらも参考になりますが、採用判断では職務で必要なアウトプットを別に見ます。

  • Slackやメールで、要点を短く報告できるか
  • 分からないことを、相手が答えやすい形で相談できるか
  • 会議内容を3行で議事録にできるか
  • 日本語と英語の情報を行き来して説明できるか

測らなくてよいこと

新卒の段階で、完璧な社内敬語や業界特有の言い回しまで求める必要はありません。入社後に覚えられるものと、採用時に見たいものを分けます。

評価を狭める例

尊敬語と謙譲語が少し崩れたので、日本語力に不安があると判断する。

業務で見る例

面接後に、仕事内容の理解、確認したい点、次回までに出す資料を日本語メールで送ってもらう。

言葉の美しさより、仕事が前に進む日本語かを見ます。

面接で使える確認課題

  1. 1. 日本語で業務要約を書いてもらう会社説明の録画を見たあと、興味を持った業務と疑問点を300字以内で書いてもらいます。理解と文章の両方が見えます。
  2. 2. 英語資料を日本語で説明してもらう海外大生の強みは情報の橋渡しです。英語の授業やプロジェクト内容を、日本語で社内向けに説明できるかを見ます。
  3. 3. 分からない用語を質問してもらう知らない日本式用語があること自体は問題ではありません。業務で重要なのは、分からないまま進めないことです。

まとめ

  • 海外大生の日本語力は、育った環境で強い場所が違う。
  • JLPTやBJTは参考になるが、業務アウトプットを別に見る。
  • 敬語の完成度より、報告・相談・要約・橋渡しの日本語を確認する。

ひとことアドバイス

面接後の日本語メール課題を1つ作り、評価項目を3つに絞ってください。

よくある質問

JLPT N1があれば日本語力は十分ですか?
読む・聞く力の参考にはなりますが、業務で必要な書く・話す・相談する力は別に確認してください。
敬語が完璧でない学生は避けるべきですか?
職種によります。新卒採用では、入社後に学べる敬語より、報告や確認を正しくできるかを優先して見るほうが実務に合います。
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